新緑のまぶしい季節となりましたが、皆様にはお健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。平素は『和樂』をご愛読いただきまして誠にありがとうございます。
今月号は「大人のための茶の湯手ほどき」を特集いたしました。茶の湯に関する大きな特集は、2008年7月号の「誌上体感 茶室の美」以来となりますが、今回は茶の湯の世界に興味を抱きながら敷居の高さを感じて気後れしている方にも、すでに茶の湯に親しんでいらっしゃる方にもどちらにも楽しんでいただけるよう、表千家・堀内長生庵前主堀内宗心宗匠と、武者小路千家の千宗屋家元後嗣のおふたりにご指南をいただき、茶の湯の真髄と心得をおうかがいしております。茶室で安らぎ、一服のお茶をより美味しくいただくための人や道具とのコミュニケーションの楽しさや大切さを、これから茶の湯に触れる機会に改めて感じていただくための、参考になりましたら幸いです。また、遠州茶道宗家の小堀宗実家元にご協力を賜り、和樂主催の「綺麗さび茶会」を開催いたします。宗家のお茶室にて家元のお話を直接うかがいながら、洗練された綺麗さびの茶の湯の世界に浸ることができる得難い茶会です。初めての方でもご参加いただけますので、どうぞふるってご応募くださいませ。
第二特集は「龍馬が愛した長崎へ」をお届けいたします。今、長崎の街は龍馬一色で、ここかしこに龍馬のポスターが貼られています。充実した美術品や資料が魅力の“龍馬伝館”を開設したことで話題の 「長崎歴史文化博物館」は、休日は入場に数時間待ちの行列ができるはどの人気と聞きます。福山雅治さんが演じる大河ドラマも、この時期舞台は長崎へと変わります。毎月、大人の女性が楽しめる情報だけでお届けしている連載「日本の街をめぐる」の拡大版として、編集部が厳選した長崎の最新情報をご覧いただきます。
大正から昭和にかけて活躍した日本画家・新井勝利の描く「かきつばた」。独特の紫色が花をより優雅に見せる。淡いパープルのドレスを合わせ、ディオールらしいエレガントな世界を表現。
出演/鈴木京香 撮影/浅井佳代子
スタイリスト/小倉真希
ヘア&メーク/稲垣亮弐(マロンブランド)
構成/高橋木綿子・梅原典子(本誌)
衣裳協力/ドレス¥556,500(クリスチャンディオール〈ディオール〉)、リング¥3,412,500(クリスチャンディオール〈ディオールファインジュエリー〉)
画/『かきつばた(素描)』新井勝利筆(山種美術館蔵)
この雲鶴文は悠揚な天平時代の香がする瑞祥文で、省筆が効いていて古い墨絵を想わせます。そして天空に舞う縁起のよい鶴文は広い空を自由に飛ぶ様子が 唐紙としても上品で且つ、人々の心に豊かさを与えてくれます。このような雲と鶴の組み合わせは古くは中国で盛んに使われて、そのまま日本に伝わって今も調度品などに愛用されています。
せんだけんきち
1942年、京都市生まれ。京都工芸繊維大学卒。
’75年、唐紙制作工房唐長十一代目を継承。’99年国選定保存技術保持者に認定される。



































