はつ春のご挨拶を申し上げます。2012年が皆さまに良い年になりますよう心よりお祈り申し上げます。
表紙も刷新しました1月号は、お陰さまで大好評。良いスタートをきることができました。これからの一年、皆さまに和樂を愉しんでいただけるよう、編集部一同こころをひとつにして参る所存でございます。どうぞ本年も応援よろしくお願い申し上げます。
2月号の特集は、はじめて取り組んだ「和菓子名鑑」です。さてさてわが郷土の名物は出ているかな、と探していただくのも一興。お国がら比べも愉しいかと思います。全国の銘菓すべてを取り上げるのは至難のわざでございますが、それでも47都道府県すべての地域、150点以上の銘菓を取り上げました。保存版として、旅でのお立ち寄りに、お取り寄せに、あるいはご進物に…と、お役立ていただけましたら幸いです。
今月号からは、一昨年大好評を博しました「人間国宝塾・in金田中」の第2弾を開始いたしました。初回は昨年人間国宝になられた歌舞伎俳優の中村吉右衛門丈です。しんばし五大料亭のひとつ金田中で、吉右衛門丈が和樂読者の皆さまと特別な時間を過ごしてくださるという夢のような企画です。本誌巻末では、芸に魂をこめる吉右衛門丈の真摯な姿とその決意を掲載。とくとご堪能いただき、奮ってご応募いただけましたら幸いです。
また今月号は、日本に帰化された国文学者ドナルド・キーン氏にもご登場いただいております。源氏物語に出合って日本を愛し続けてくれるキーン氏の「一生涯、学び続ける」というお話。私たち日本人も学ぶところが多いのではないでしょうか。今こそ、日本を見つめ直し、日本の良さを学んでいく年にしていきたいと思います。
繊細な感性で工芸や着物、室礼などさまざまなものに季節を映してきた日本人。菓子にもその美意識が存分に生かされています。今月の表紙に登場する押物「深山の椿」はとらや製。室町時代後期の京都で創業した老舗の菓子店が伝える、美味しくて雅な菓子です。
撮影/甲斐裕司
極めて小さく散らされた梅の花とその蕾は濃紺の中に輝く金色で配色された時、まるで夜空に舞う星のように映ります。この愛らしい小梅の唐紙は昔から女性の部屋の小襖によく好まれてきました。この文様は小襖に加えて衝立て、屏風等にも人気があって、今も用途広く使われています。
せんだけんきち
1942年、京都市生まれ。京都工芸繊維大学卒。
’75年、唐紙制作工房唐長十一代目を継承。’99年国選定保存技術保持者に認定される。





























