取材現場から其の2

 今回は、本誌『和樂』で2008年1月号から始まった「大人の女性のための日本文化塾」のテーマに沿った名品と、細川護煕さんのお話で学ぶ「永青文庫×和樂塾」第一回のご報告です。「永青文庫」の二階にあるサロンで、細川さんご本人から細川家に関わる人たちのお話を聞き、ガラシャ夫人直筆の「ガラシャ消息」などを拝見するなど、充実したひとときを過しました。

 



第一回「永青文庫×和樂塾」ご報告
細川護煕さんを囲み、細川家ゆかりの名宝で学ぶ
「細川家の人々 その知と美のドラマ」


撮影/西山奈々子 文/成川照美(贔屓の会担当)

会は平成20年2月9日(土)の16時半から、東京・目白台にある細川家ゆかりの美術館「永青文庫」で催されました。当日、早々に到着された皆さんは、受付を済ませた後、閉館後の館内をゆったりと各自で展示品を鑑賞してまわり、当日の講演会場となるサロンに集合されました。

会の始まりは、細川家の始祖、細川頼有(よりあり)の「細川頼有像」と近世細川家の初代・細川藤孝(幽斎)の息子でガラシャ夫人の夫、細川忠興(ただおき)の「細川忠興(三斎)像」のお軸を間近に拝見するところから。学芸員の三宅さんから説明を受けた後は、いよいよ細川護煕さんの登場です。

「細川家は歴史がある分、今も全国に縁のある神社仏閣が多く、各地で“先祖がお世話になりました”“うちは滅ぼされました(笑い)”と声をかけられます」と、ユーモアたっぷりのお話しぶりで和やかな雰囲気で始まりました。そこから細川家の始祖・頼有、近世細川家の初代・幽斎、息子の三斎と妻のガラシャ夫人…と、歴代にまつわるお話が。熱心にメモをとる人もいて、さながら大人の文化塾といった感じでお話はすすみました。

懇親会の前に、簡単な飲物でブレイク・タイムを設けましたが、ひと休みされると皆さんはすぐにサロンに戻り、細川さんにいろいろと質問を。リラックスした雰囲気の中、細川家と関係のあった春日局や宮本武蔵(細川家に残された書によると佐々木小次郎は実はすぐには死んでいなかった…)、忠臣蔵(細川家の記録によると、討ち入りの当日の天気は雪ではない…)など、細川さんから興味深いお話をたっぷり拝聴しました。

「お話を聞いていると、まるでそれらが昨日のことのように思えるほど…」「細川家が栄え続けた血が護煕さんにも繋がり、その鷹揚なお人柄に溢れているのだと実感」と皆さん大感動。「細川家七百年の歴史を1時間では語りつくせませんね」の細川さんの言葉に、皆さん深く頷かれていました。

取材現場写真
江戸時代から戦後にかけて所在した広大な細川家の屋敷跡の一画に佇む「永青文庫」。
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ゆっくりと丁寧にお話くださる細川護煕さん。知的で大らかなお人柄が伝わってくる。
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「歴代があまり欲がなかったのも、長く続いた理由かもしれませんね」と細川さん。
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頼有、忠興の肖像画のお軸を間近に拝見しながら、解説を聞く参加者。
取材現場写真 取材現場写真 細川さんのお話の後半、「ガラシャ消息」を拝見。その美しい筆跡に感動。 取材現場写真 取材現場写真 特別室でのブレイク・タイムで寛ぐ参加者。暖かい飲物で、しばし歓談。 取材現場写真 取材現場写真 懇親会も、いつの間にか細川さんを囲んで和やかな談笑スタイルに。
 

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