夏本番の季節がやってまいりました。みなさまには、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は弊誌『和樂』をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
今月号は、「器という日本遺産」の大特集です。世界中でこの国はど器文化が発展した国はないと言われていますが、確かにこの10年ほどを振り返っただけでも、白磁ブームあり、人気作家たちのコラボレートものあり、若手作家のブレイクあり…と、話題に事欠きません。そんななかで和樂は、すでにひと通り食卓の器も揃え、趣味の骨董や茶の湯で一流品に触れる機会が多く、さまざまな経験を経て日が肥えた世代であるみなさまに向け、あらためて 「大人のための器」を取り上げてみました。歴史上の名工の名品から、現代の傑作まで、吟味したものばかりです。どうぞ、ゆっくりご覧くださいませ。
また今月号は、本格的な夏を迎える前に読んでおきたい「養生料理」を取り上げています。今や、本当の贅沢な食とは、美味しいのはもちろん、体にも優しい“いのちの料理”ではないでしょうか。畑のレストランあり、癒しの宿ごはんあり…。養生料理は、全国でしっかり根付いているようです。この記事を参考に、夏をお健やかにのりきっていただけたらと思います。
今月の表紙に登場する「朝顔」は夏の花のイメージがありますが、俳句や和歌の世界では秋の季語。季節を先取りするのが日本人の粋です。
出演/鈴木京香 撮影/中村カズ
スタイリスト/小倉真希
ヘア&メーク/川原文洋(Studio V)
構成/高橋木綿子(本誌)、梅原典子
衣裳協力/ドレス¥195,300・
ニットドレス¥130,200(アクリスジャパン<アクリス>)
画/『秋草図』酒井抱一筆(山種美術館蔵)
花鳥文は15世紀頃にペルシャからインドに織物の文様として伝わり、シルクロードを経て中国から日本に渡って来ました。そして日本の工芸品、例えば陶磁器の図柄に多く使われました。この花鳥文は唐紙文様にしては絵画的で、端正な表現はおそらく陶磁器の影響を受けていると思われます。
せんだけんきち
1942年、京都市生まれ。京都工芸繊維大学卒。
’75年、唐紙制作工房唐長十一代目を継承。’99年国選定保存技術保持者に認定される。
































